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北条氏邦への想い

私が北条氏邦を尊敬する最大の理由は、当時、将軍である氏邦自らが、敢えて敵陣の人質になって自国の人々の命を救ったことです。 当時の氏邦はこう考えていたと思います。「わし一人、人質になれば用が足りるであろう。そのかわり部下の命はとらないと約束してくれ。」と、こういったやり取りを豊臣秀吉側としていたに違いないと思います。

それではなぜ、氏邦は自ら人質の道を選択したのでしょうか。私は、次の意味が含まれていたのだと思います。リーダーである自分が死んでしまうと、家臣や民共は生きる希望と価値を失ってしまう。どんな形であっても、わしは生き延びるから、お前たちも希望を捨てずに生き延びろ。つまり、トップである自分自身が人質になることで、家臣や領民に生きる希望を与えたのだと推測できます。氏邦の民一人一人に対する尊さを重んじた、彼の思いやりの心が感じ取れるエピソードだと思います。

たとえ国を率いるリーダーであっても、部下や庶民への尊敬の念や思いやりの心を氏邦は持っていたのです。このエピソードを知った時、私自身も、彼の生き方をお手本にして今後の人生を送りたいと思いました。そこで、氏邦がかつて生きていたこの地で、たくさんの人々に氏邦の功績、また歴史の楽しさ、素晴らしさ、ロマンを感じてもらいたいと思い、戦国時代がテーマの居酒屋を始めました。

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